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【 graf labo仕事インタビュー 】

Event, Recruit, Others

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中之島にあるgraf studioから北へ車で20分。
graf のオリジナル家具と特注家具等を製作してる家具工場「graf labo」が豊中にあります。家具の製作だけでなく、木工に触れてもらうためのワークショップも企画・開催しています。
普段はお客様に馴染みの少ない家具工場での仕事やスタッフについてご紹介したいと思います。


思う存分 ものづくりに没頭できる家具職人の仕事。
部署を超えた連帯感と誇りが最高の家具をつくりあげる。

工場長 手塚賢太郎
「graf に入社して6年目になります。正社員3人とアルバイトが2名、入れ替わりでインターンの方が数名在籍しています。日本各地から2~3週間、大阪に宿を取って参加される方もいます。

laboの業務は基本的に自社商品である家具シリーズNarrative・TROPEの製作、そして別注、特注家具の製作になります。
別注は、定番品のテーブルを広くしたいとか、サイズ変更など。特注家具は、新築した家に合わせた収納棚が欲しい、ゆったりだけど大きくないソファが欲しいとか、古いデスクを作り替えたいとか、様々なご要望をお受けして、打ち合わせをし、図面を引き、製作して納品するというような流れになります。

また、設計部の案件で店舗什器を納めたり、内装施工もします。各地の卸先さんのインテリアショップ、または美術館や行政の施設等からワークショップの依頼を受けて開催する事も有ります。
製作に関しては木目の活かし方や木が反らない様にする加工の仕方とか、木と木を組む時に緩まない様にする方法とか逆に木が動いても動きを吸収する仕口の方法とか、それらの技術を身につけていくことはとても楽しいです。
僕は、特注の家具を設計・製作することや行政や企業とのイベント企画や商品開発等が多いです。
現在は人気インテリアshop「Scope」さんとの共同で開発したシェルフや、河内長野市立林業総合センター「木根館」さんと大阪の河内材活用を広めるために実施した「LOOP TREE」プロジェクトのワークショップ企画等を担当しています。
また河内長野市役所主催の「木のある暮らしコンテスト」では審査員から商品化のブランディングに関わらせて頂いています。
「LOOP TREE」プロジェクト うづくりスタンプづくりのワークショップ 写真 / 衣笠名津美

アイデアが生まれ、それを自分の手で作ることが出来るということは、材料や工程に無駄が出ないこと、素材を活かすこと。素材から完成が見えるので、クライアントとの話が早いことなどのメリットがありますが、一番の強みは手を動かして作りながら、さらに良いアイデアがうまれる事です。『graf labo』が『factory』ではなく『labo』という名称である理由はそういう所にあります。」


世界からも注目されているgrafの家具
大阪から発信できる喜びを実感する

家具職人 松本慎吾
「僕は美大で彫刻を学んでいました。授業でテーブルと椅子を作り、見にこられた方に欲しいと言ってもらえ、それをきっかけに家具職人を目指すようになりました。


「美大を卒業後、長野県の木工を扱う訓練校で修行し、材料の発注から納品まで一人で任せてもらえる点で一番成長できそうだったgraf laboを選びました。日常業務は、進捗具合、納品日などをもとにスタッフ同士で情報共有し仕事を割り振っています。

僕はインテリアshop「Scope」さんとのコラボレーションによるシェルフ「messy」の製作を主に担当しています。scopeさんから直接、信頼ができるgrafで製作して欲しいと連絡があって始まった企画です。作業量がすごく多くて大変なのですが、販売するとすぐに完売するくらい人気の家具なので、やりがいがあります。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■スペインマドリード Masion Cafe 

スペインのマドリードから問い合わせがあったこともありました。grafの椅子をカフェで使いたいと椅子20脚とテーブルの注文がありました。デザインに興味を持つ旅行者を対象にしたイギリスの旅行ガイドブック「Wall paper city gides」にもそのカフェが掲載され、自分たちが作った家具が世界に広がっていると思うとわくわくします。」


責任をもって任されることにやりがい
他部署との連携の楽しさと大切さを日々感じる

家具職人 水谷真
「入社してちょうど一年がたちます。本当に入ってよかったと思うことが多く、任されることが増えてきました。僕はgraf studioで販売する家具と設計部から依頼された仕事を今はメインにやっています。
得意不得意関係なくまわしていくので力がつくと思います。コスト面、技術面、製作に関する細かな打ち合わせを社内のデザイナーと何度もやりとりしながら進めています。

秋に大分県杵築市で、grafが携わったマーケットとお茶会のイベント「きつき大茶会」がありました。 大きなプロジェクトだったので、grafのスタッフだけでなく、他の施工会社も協働できたことがとても刺激になりました。
材料の準備からはじめて、現地で什器の組み立てをして、空いた時間にみんなで魚釣りをして、船で帰ってくる。1つの仕事でたくさんの人とコミュニケーションをとれるのが楽しかったですね。いろんな部署があるおかげで、いろんな分野の方と知り合えます。

他にも作った家具を自社のshopで販売をするので、購入された方の話をshopスタッフからきいたり、設計部と一緒に共同で製作したり、ワークショップの企画も。そんなのが面白いですね。」

高校卒業後、世界を放浪したあと憧れだったイタリアの家具工房で数年間修行をしていた経験をもつ。

「中学生の時にふと入った神戸のアンティーク家具屋で北欧の家具ウェグナーの椅子に出会い座っておさまる感じが衝撃的で、ずっと憧れで。イタリアの家具工場のアシスタントをした後、フィレンツェ大学建築学部工業デザイン学科にて家具のデザインを学び直しました。」

帰国後、graf laboへ。

「それぞれ専門家がいて いろんな役割で支えてくれるし、背中もおしてくれるから、心強いです。代表の服部さんがいけいけで進めてくれる。自分の範疇を自分で決めてしまうと広がらないが、一歩前に踏み出した時に、様々な部署のスタッフがいるから考えが広がり、コトが進む。現在、やりたいことやらせてもらっているから不満はないです。」

長く愛用いただける家具をつくる誇りを胸に
日々、誠実にむきあう

自分で作った家具を直接お客様に納品しに行った際に、過去に購入されたgrafの家具があることも多いです。そんな時、励みにもなるし、気が引き締まりますね。長く使っていただけることに 自分が応えたいと常に思います。


graf laboから発信。
企画からデザイン、製作まで、
作り手だからできること。

工場長 手塚賢太郎
「今、進めているのは新商品の木工製品「PLANS by graf labo」という企画です。僕達は一般的には家具職人という職種ですが、実際はデザインもするし、企画も立てます。
家具職人、デザイナー、作家、アーティスト、の間というか、、、「家具職人」だけでは括れない自分たちの領域を発信したいと考え2年前から企画しはじめました。

2019年春にリリースする予定の商品は「図形」をテーマにしています。円形や四角形という単純な形に切りそろえられた木の塊に2つのアクションを加え、機能を持たせるというコンセプトです。加工数の制限を加えることで意図的にスペックを抑え、切り取られた形の面白さを強調しています。

(写真 / 衣笠名津美)

ものづくりの考え方として、合理的に生産され、なるべくシンプルで多くの人に
受け入れられ易くするという大事な考え方が有りますが、それに辿り着く迄に流れたアイデアやそもそも非合理的なので提案しなかった事の方が考え方や形が面白かったり、何かワクワクするようなものを感じたりすることもあります。
両方とも大事なんです。両立しないと継続する事が出来ないので、モノのスペックについてはかなり慎重に考えています。

例えばこのリバーシブルトレイの周囲はななめに切り落とされておらず、垂直になっています。器として必要な機能を分解して、減らしたり増やしたりしながら組み替えてみると持ち易かったり、重ねられるという事すら実はオーバースペックかもしれない。機能性を減らすと逆に木の厚みが強調され、質感や佇まいが際立ちます。

(写真 / 衣笠名津美)


ノウハウやネットワークを最大限に生かし
一人一人のポテンシャルを引き出す

工場長 手塚賢太郎
「grafの良いところは、やりたいことを会社が応援してくれるところです。ディレクターの服部、プロダクトの松井が居て、設計、グラフィック、ショップ、広報、卸、キッチンとそれぞれの領域のプロが隣り合わせに居るので自分の領域を易々と越えて展開が進み、grafの仕事として世に出て行く。この層の厚さと一体感はとても力強いと感じています。

その中でlaboのポテンシャルを最大限活かすにはどうしたらいいのかをいつも考えています。チームとして最大限の力を発揮する為にはスタッフ一人一人がやりがいを持てる仕組みがあり、お互い様だと思って、フォローしあったり、気持ちよく働ける職場が大切だと思っています。」

一緒にチャレンジしたいと思った方は是非こちらのページをご確認ください。

( 写真 澤真俊 / 聞き手 広報 斎藤智子 )