新年、明けましておめでとうございます。
能登半島地震で被災された北陸地方の皆さま、心よりお見舞い申し上げます。穏やかな日常が戻りますようお祈りしております。
昨年は、25周年の年ということもあり。背中を押される様に何か起こさねば!生み出さなくては!と歴史の達成に向き合う間もなく走り切りました。
周年の計画を進める中、8月末にgraf laboで起こった火災によって様々な事が休止し、新たな再生に向け検討が始まりました。夜中の事故だった事もあり怪我人も無く、皆んな無事で本当に良かったのです。しかし、、素材、道具、治具、木型など工夫をこらし生まれた道具達があっけなく消失し、つくる環境に不可欠な様々なものが25年の年に消えてしまったのです。解散も脳裏によぎる数日間でした。
しかし、周辺の林業の方々や木の仕事に携わる方々にご支援頂き、幸いにも火災の翌日には南河内のTALIMALL内に間借りし、生産が再開しました。山が近く木の香りが漂う場所です。製材所の仲間や山を守る林業家が隣り合わせに、常に出会える環境です。途絶える恐怖に苛まれながら、何もかもを投げ捨てたくなる事もありましたが、現場の近くに居ることが心癒やされたのだと思っています。数ヶ月が経ち、年内には新たな環境で再開したいと思いながらも年を越してしまいました。
この春中には皆様に進展の良いご報告が出来たらと思っています!
仲間こそ全て。
再起に向けて、日々考える中スタッフや仲間達、先輩方との壁打ちの会話がもっともチカラになる年でした。
数年前より行ってきたバイオマスエネルギーのプロジェクトや、graf laboが主体となって行っている端材活用のプロダクトラインなど推進するプロジェクト内にも先駆ける方向性を示唆してくれるものが数々と生まれています。
山に関わる人々、そして私たち。都市部に暮らす人々とを繋ぎ地域にある資源を都市生活や様々な暮らしに出来るだけ近づけられる状態を目指し、生産地と新たな関係を生み出していきたいと思っています。とは言え、堅苦しいことよりも「心地良い文化」として循環させることを目指します。
そんな訳で。
どうぞ、本年も益々宜しくお願いいたします。
服部 滋樹/graf一同