<Narrative(ナラティブ)について>
grafのオリジナル家具「Narrative」は、デザインから製造まで自社で手掛け「つくり手と使い手の物語が出会う起点」とする家具シリーズです。
素材のもつ特性と表情を活かし、構造と機能が意匠となり時代の変化に流されることのない使い手のいろが反映され、暮らしに寄り添い馴染んでいくような家具づくりを目指しています。
<新作「Two Faces Sofa #2」「Side T&S #2」>
今回は、2021年春にリリースし好評だったソファとサイドテーブルの樹種をブラックチェリー材に変更し、コンパクトにリサイズし、より日本の住環境に合うサイズとしました。
前回同様「快適」をテーマに、肌あたりの良いリネンのファブリックや、柔らかくからだを受け止める粒状のクッション材など、新たな素材と無垢材が持っている木肌やあたたかな手ざわりを組み合わせ、からだで感じる「快適」さと、日常の中で使い続けていくなかで生まれる出来事や時間を介して、心で感じる「心地」良さのふたつが、毎日を豊かにしてくれるような、そんな家具のあり方を思い描いています。
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<ブラックチェリー材について>
ブラックチェリー材は、木目が淡く木肌は滑らかで見た目にもさわった感触も優しい印象です。家具に仕上げてすぐは淡い桃色がかった色をしていますが、光や紫外線にあたるなどの経年変化により、飴色のような濃い赤褐色へと劇的に変化していくのが特徴です。
また、使い込んでいくうちに艶が出て来ることで素材の深みが増していき、無垢材ならではの美しい表情と特性を体感することができる素材として、今回はじめてNarrativeシリーズで採用しました。
「Two Faces Sofa」は、しっかりと「沈み込み」、しっかりと「支える」構造で、体重がのっても体にゆっくり馴染んでいく感覚の座り心地を追求しており、布地には、肌が直接ふれるからこそ天然繊維にこだわり、岡山県児島の製織会社の麻100%のリネンキャンバスを使用。夏は涼しく、冬は暖かく、肌触りがとてもよい生地です。
こだわりのクッション材は背は柔らかく、座面は少し堅めにし、無垢材の直線的なフレームにすることで、適度な緊張感と心地良さを追求しています。
<クッション(モギュフィルプラス®)について>
包み込むような「柔らかさ」と「ささえる」構造。背もたれと座面のクッションは封筒型(ポケットがある)になっており、表面は田の字のように4つの部屋に区切られ、それぞれの部屋(計8つ)にモギュフィルプラス®(極小の粒状の綿)を充填しています。
間のポケット部分には、ある程度沈み込んだのちに身体を受け止める中芯材としてウレタンフォームを挟んでいます。背もたれは柔らかめ、座面には少しかためのウレタンフォームを使用し、心と身体がリラックスできる快適な座り心地(居場所)を目指しています。
同シリーズの「Side T&S」はコの字型で、脚のあるソファーでは差し込んでお使いいただけ、向きを変更して様々な用途でお使いいただけます。
ベッドやソファーまわり(コの字型なので脚のあるソファーでは差し込んでお使いいただけます。)、小さな簡易テーブルやステップ台としてもご利用いただけます。
(※ソファーなどと合わせて使用する場合は、差し込むことがが可能かサイズにご注意ください。)
■ Two Faces Sofa #2
Size(mm) | W1,900×D780×H620(木フレーム)
Frame | Black Cherry(アメリカ産)
Price | ¥550,000 (¥605,000)
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■ Side T&S #2
Size(mm) | W420×D380×H500
Frame | Black Cherry(アメリカ産)
Price | ¥62,500(¥68,750)
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※ブラックチェリー材 特徴
樹液を多く含んでいるため、木の成長の過程で細胞の隙間に樹脂が貯まり、黒い筋状の模様が入ることがあります。これをガムポケットと言います。生命力の強い木ほど「ガムポケット」が見られるのも特徴で、チェリー材の独自の表情と言えます。
※注意する点
色味の変化について
設置場所によっても異なりますが、1週間くらいから変化が起こり始める場合もありますが、おおよそ1ヶ月ほど経ってからと言われています。色味の変化は最初の時期が一番大きいので、家具の上に物を乗せることは控えていただくことをおすすめします。物を乗せたままにすることで焼け残りという現象が起こってしまうので要注意です。(綺麗に経年変化をさせるために、置く場所を定期的に入れ替えるなどすることも方法の一つです。)