9月22日(土)オリジナル家具シリーズ「Narrative」の新作家具をリリースいたしました。「つくり手と使い手の物語が出会う起点」とする家具シリーズで使い手のさまざまな生活シーンを想像し、暮らしのスタンダードとなる家具を提案しています。
2018年にgraf設立20周年を迎え、原点に立ち返りながらも、未来を作っていく意味も込め、テーマを「つくる」とし、全スタッフでアイデアを出し合いました。
灯りの表情が変わる照明、カスタマイズできる棚など、自分の暮らしのカタチに合わせ、取り入れていただきやすく、長く愛用できる使い心地のよい家具ができあがりました。
選ばれた5アイテムの中の1つ、フロアスタンド「Clamp/クランプ」がかたちになるまでの経緯をご紹介します。
アイデアは設計デザインを担当する20代の女性スタッフのものです。普段は設計部で内装設計や、什器のデザイン、イベント企画の業務に携わっており、日常的に「場」を「つくる」ことを考える中で シンプルな形で、複数の技が繰り出されるけん玉からインスピレーションを得ました。
形や動きを検証する中、使用するシーンによって、照明の灯りの向きを変え、様々な使い方を提案できる照明のアイデアを提出。 そのアイデアを元にgraf laboの家具職人がデザインをすることになり、灯りの表情そのものをかたちにすることを一番大切にしながら、点灯した時の部屋の雰囲気を検証、プロトタイプの試作、ミーティングを繰り返しおこないました。 アイデアのかたちを検討するなかで、日々の作業で使用していた仮止めの際に使用する工具「クランプ」にヒントを得ました。
前部に掛かる荷重で固定されるテコの原理を応用し、シェードの手前を持ち上げる事で上下に可動できる仕組みで、 好きな高さで使うことができます。そして棚板と組み合わせる事で、部屋の雰囲気や状況に合わせた色んな表情の灯りをつくる事が可能なフロアスタンドになりました。