10月12日(火)から国立国際美術館で開催される「ボイス+パレルモ」に合わせ、
暮らしの実験空間、graf porchで「Re:Perspective」を開催します。
本展覧会では、かつてヨーゼフ・ボイスも参加していたパフォーマンスを主軸とした芸術運動「フルクサス」のメンバー塩見允枝子、「木」「石」「紙」などの〈もの〉との関係を考察した「もの派」のメンバー小清水漸、
塩見允枝子《フルクサス・バランス》1991-1995年 | 小清水漸《70年8月石を割る》1970年 撮影 安斎重男 |
ともに戦後美術を支え、新たな芸術のあり方を提示してきた両作家に加え、身体性を伴ったストロークやアウトライン、無意識的な線など、余白や痕跡を残しながら絵画構成を試みる新井碧、美術修復を通じ、物質の特性や彫刻のあり方を研究し、行為や痕跡をたどる事で作品の輪郭を浮かび上がらせる髙橋銑、
新井碧《手繰り寄せる #1》2021年 | 髙橋銑《二羽のウサギ / Between two stools》2020年 撮影 立石従寛 Courtesy of The 5th Floor and LEESAYA |
素材が持つ時間や記憶と向き合い、他者の介入、体験により作品の再定義を行う東畠孝子、身体を用いて行動や私的空間の変化を考察し、日々の生活に生じる抵抗や、摩擦をもとにした作品を制作する宮木亜菜、以上の6名によるグループ展を企画しました。
東畠孝子《From the Other Side》2020年 | 宮木亜菜《SHEETS》2018年 |
国立国際美術館で開催される「ボイス+パレルモ」では、ヨーゼフ・ボイスの原点的な初期作品に加え、両作家の師弟関係や教育的観点を紹介し、彫刻や絵画を主軸に物質の外界・社会との接点を試み続けた1960~70年代の作品が展示され、ブリンキー・パレルモを通してヨーゼフ・ボイスをより深く考察出来る構成となっております。それに対し、本展「Re:Perspective」は異なるアプローチではありながら、作品制作や社会との関係を新たな視点から模索する、実験的な機会となれば幸いです。
Re:perspective
期間 |10月12日(火)〜10月24日(日)
時間 | 11:30-18:00
定休日 |10月18日(月)
※graf studio(1F)は17日(日)、18日(月)、24日(日)が定休日
場所 | graf porch(大阪市北区中之島4-1-9 graf studio 2F)
問合せ | 06-6459-2082(担当:猪子)
協力 | LEESAYA , TEZUKAYAMA GALLERY , SAI , 一般社団法人HAPS
<event>
ギャラリートーク
ゲスト:福元崇志(国立国際美術館主任研究員)
日時 | 10月15日(金)17:00~
場所 | graf porch
※オンライン配信有(当日instagramより)
クロージングパフォーマンス
出展作家:宮木亜菜
日時 | 10月24日(日)15:00~
場所 | graf porch
<国立国際美術館 展覧会情報>
ボイス+パレルモ
2021年10月12日(火)〜2022年1月16日(日)
10:00─17:00 *金曜・土曜は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
月曜定休(ただし、12月27日(月)-1月3日(月)は休館、1月10日(月・祝)は 開館し、1月11日(火)は休館)