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ラグと暮らす vol.2

この度graf studioでは昨年に引き続き、モロッコ北部の伝統的なラグ「ベニワレンラグ」や、イランに住む部族が手織りした「トライバルラグ」など、ヴィンテージを含めた一点もののハンドメイドラグをご覧いただける、「ラグと暮らす vol.2」を、11月16日(木)よりgraf porch(graf studio 2F)にて4日間限定で開催します。

また、graf shop(graf studio 1F)では、メキシコ南部オアハカ州のサポテコ族の腰織りという技術から生まれた「ARTE ZAPOTECO RUG」を展示いたします。期間中、graf studioでは合わせて約200枚の1点もののハンドメイドラグを展示販売いたします。

今回ラグと共に展示されている、grafオリジナル家具の「Narrative」は、つくり手の想いが、使い手との関係の中で新たな出来事や物語を生み出していくような「暮らしのための道具」を目指し、構造と機能が意匠となり、時代の変化に流されることなく活動当初から製作に取り組んでいるシリーズです。ベニワレンをはじめとしたハンドメイドラグの数々もまた、生活にとっての必需品であり、暮らしの中で日々使用される道具として、伝統を受け継いだ絵柄と共に「デザイン」となり、人々の間で長く愛されてきました。

デザインか良いだけでは暮らしに沿うことができず、「使い勝手」だけでは豊かな暮らしからは遠ざかってしまう、grafの「Narrative」と、ハンドメイドのどちらにも共通する、「暮らしとしての道具」に焦点を当てました。

ダイングテーブルやソファなど家具が配置されたgraf studioで、ラグのある暮らしを想像しながらサイズや使用感を体験していただける貴重な機会です。参考展示として、織り機や制作の背景がわかる資料も展示しておりますのであわせてお楽しみ下さい。

Beniourain Rug / ベニワレンラグ

染色をしていないナチュラルなウールを素材として作られる、モロッコのハンドメイドラグ。素材そのものの風合いを活かして作られており、毛足の長さや密度、格子状のラインの間隔や太さがそれぞれ違ったデザインをしています。名称の由来は、モロッコ北部で暮らす遊牧民のベルベル人、ベニワレン族からきています。ベニワレンによく描かれている幾何学模様は、部族に伝わるモチーフで、逆三角形は”家”、ひしは”家を守る”といった意味合いが込められています。

TRAIBAL RUG / トライバル ラグ

イランに住む部族が手織りで作るハンドメイドラグ。素材はウールで、染色も草木染がほとんどです。伝統的な文様やその部族のもつ独自のマークが、幾何学模様などと織り交ぜられて、描かれています。主に、部族の女性が家庭で織り上げるものが多いのですが、家庭で作り上げたとは思えないようなデザイン性の高さや、独特な色使いなど、1枚ごと全く違った表情を持っています。部分的に色の違う、「染斑」と言われるムラが生じるのも、ハンドメイドラグならではの良さといえます。

ARTE ZAPOTECO RUG /アルテ サポテック ラグ

メキシコ南部オアハカ州 、テオティトラン村の伝統的な技法「腰織り」によって職人が一点一点丁寧に手作業で織るラグ。厚くしっかりと織っているので丈夫で型くずれもほとんどしません。伝統的、民族的なルーツの意味合いを持つ紋様をラグに落とし込み、オアハカ地方の特産である天然染料の中で最高の赤を発色されるとされるコチニール(赤色)など4種類を基本色。ラグの主原料であるウールの原毛の色や質、染色の濃度や時間によって様々な色調に変化させています。

Narrative /ナラティブ

つくり手の想いが、使い手との関係の中で新たな出来事や物語を生み出していくような「暮らしのための道具」を目指して、活動当初から製作に取り組んでいるシリーズ。デザインから製作までを自社で手掛けています。使い手の暮らしに寄り添いつつも、存在感のある「必要にしてかつ十分」なデザイン。それは、使い手の関わる余地を生み、使い手が自分なりの使いかたができることを意味します。暮らしのなかで同じ時間を過ごしていく「ひと」と「もの」との幸福な関係性を紡いでいけるように。時間を経て使い手それぞれのスタンダードになる家具を理想に製作しています。

ラグと暮らす vol.2
会期|2023年11月16日(木)〜11月19日(日)
時間|11:30-18:00 ※最終日19日(日)のみ、graf porchは17:00 closeとなります。
場所|graf shop / graf porch(大阪市北区中之島4-1-9 graf studio 1F/2F)
問合せ|06-6459-2100