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新工芸舎 ものごとの隙間

7月23日(土)からgraf porchでは、京都を中心に活動する新工芸舎による展覧会、
ものごとの隙間を開催します。
新工芸舎は3Dプリンタ等のデジタルファブリケーションツールを使った新時代の工芸的なものづくりの可能性を探求する設計者集団です。 3Dプリンタなどのデジタルファブリケーションツールは個⼈への技術の回帰、⽣産⼿段の⺠主化を実現しつつあります。その変化がもたらす⽂化的な意味合いや、人間個⼈の態度に現れるポジティブな変化について考えるべく、自らのコレクティブを”新工芸”と表現し、活動しています。巨⼤なシステムに依存せずとも、個⼈や組織がものづくりを通して主体的に⽬前の課題に取り組み素材と触れ合い試⾏錯誤すること、ものづくりの過程を通して他者と繋がっていくということ。 そのような”工芸的”な関わり⽅を実践的に取り組んでいます。

新しいプロダクトの制作をはじめ、3Dプリンタの製造ラインで発生する廃棄PLAのアップサイクル開発、福祉プロジェクトへの貢献、建材としての利用など、様々な分野の「隙間」にfitするようなものづくりのあり方は、接続することのなかった文脈への新たな可能性を感じさせます。
今回はその中から、「のせ物」「tilde」「Shippan Redesign Project」の3つのプロジェクトを中心に紹介し、ものづくりのあり方を再考しながら、他者(または異物)とコミットする方法論を見出します。

「のせ物」
自然物を3Dスキャンし、その表面に寄生するように3Dプリンタで人工物を付加したシリーズです。メインボリュームを自然物から借用することにより、唯一無二の表情を生み出すことができます。自然物を同じ形に成形・規格化してしまうのではなく、それぞれに異なる、自然物そのものの造形を活かすことができるのは、現代のデジタル技術があるからこそ可能な今日的なアプローチと言えます。

「tilde」
tilde(チルダ)は熱溶解式3Dプリンタによって作られるシリーズです。編むように樹脂を溶かして積み重ねることで、温かく柔らかな表情を作り出すことができる特殊な技法、”編み重ね”を用いて、熱溶解式3Dプリント技術における実用性・審美性・生産性を兼ね備える、技術的極大値を追求します。

 

「Shippan Redesign Project 」
170年前の技術である湿板写真を、現代のデジタルファブリケーションを用いて再設計するプロジェクトです。湿板写真は古典技法であるにも関わらず、現代のデジタル写真と比較してもそれを凌駕するほどの解像度と質感を持ち合わせています。しかし、古い機材の枯渇が深刻化していく昨今の状況は、技術や文化が途絶えてしまう危機にあると考えます。本プロジェクトでは当時の機材をそのまま再現するのではなく、現代の加工技術やニーズに最適化された形態に再設計し、湿板写真を取り囲むエコシステムそのものをリデザインすることを目的にしています。
企画・ディレクション/ あかつき写房


【 クロージングトークイベント 】
日時:7月31日(日)14:00-
登壇:三田地 博史(新工芸舎 主宰)× 大下裕司(大阪中之島美術館 学芸員)
新工芸舎主宰の三田地さんと、ゲストに大阪中之島美術館学芸員の大下さんをお招きしたトークイベントを開催します。 工芸、デジタル、近現代美術の関係と共存について、7月23日から開催となる岡本太郎展の内容を交えながらお話いただきます。
予約 | 不要
参加費 | 無料

【 開催概要 】
期間 | 2022年7月23日(土)-7月31日(日)
時間 | 11:30-18:00
定休日 |7月25日(月)
場所 | graf porch(大阪市北区中之島4-1-9 graf studio 2F)
問合せ | 06-6459-2082(担当:猪子)