grafでデザイン・製作したプロダクトをどのように使っていただいているのか興味を持ち、訪ねてみました。
まずは、大阪・谷町にある山本能楽堂様へ。
日本の大切な伝統芸能である能の魅力をひとりでも多くの方に伝える活動をされています。能楽堂を改修する際のディレクションや「グラフようちえん」として能のお面をつくるワークショップの企画、90周年記念特別能楽公演オリジナルグッズのデザインなど深いご縁を繋いでいただいています。
国登録有形文化財であり大阪でもっとも古い能楽堂で、「TROPE」をご使用いただいていることは少し意外かもしれません。お茶菓子を食べた後に謡(うたい)のお稽古をされる際や、ワークショップの作業台としてもお使いいただいていました。ばらして収納できるため、10セットをシーンや人数に応じて使い分けしてくださっているそうです。
極めてシンプルなアイテムで畳のスペースにもしっくりと馴染んでおり、予想外の組み合わせがとても嬉しい瞬間でした。
◾︎T-3
W 650 / D 370 / H 730
nara solid wood
◾︎T-4
W 1700 / D 800 / H 20
alder solid wood
福井県鯖江市のTSUGI / ツギ様でもTROPEを使っていただいている場面に出会うことができました。
TSUGIは、福井県鯖江市を拠点に活動するものづくり+デザインユニット。TSUGIのオフィスと併設する錦古里漆器店の工房をリニューアルし、4月21日にはものづくりとデザインが体感できる複合施設「TOURISTORE(ツーリストア)」がオープンします。内装設計は、grafが担当しています。
オブジェとして立てかけるために購入してくださったTROPEですが、新しくなったオフィスでは出先から戻った際にマフラーやバッグを掛けて使用していると聞きました。
アイディアによって使い道が広がる、はしご形のラック。はしごが等間隔になっていないことで間隔にリズムが出るのが特徴です。TROPEをつかった新しい日常をまだまだ探っていきます。
◾️T-1
W 480 / D 30 / H 1400
nara solid wood
TROPEのデザイナーでもある服部(graf代表)の自宅にも遊びにいきました。
季節や来客数、その時の気分にあわせて、リビングからエントランスに移動させたり時にはベッドルームにと、スタイリングを楽しんでいるようです。
ホームセンターで購入したという丸棒やロープを使用した家具づかいは、さすがTROPEの発案者。あらかじめ役割を与えていない道具を、どのように使いこなすのか想像が膨らみます。
他の家具や空間の高さなど、お好みのサイズでのセミオーダーも承ります。出会った方それぞれの使い方を体感していただければ幸いです。
◾️T-5
W 30 / D 187 / H 1560
nara solid wood
◾️T-6
W 500 / D 40 / H 1575
nara solid wood
grafオリジナル家具シリーズはこちらからご覧頂けます。
今日のTROPE 聞き手:graf 企画・広報 寺田