“機能”ではなく、アイディアを引き出すプロダクトを
grafのオリジナルプロダクトTROPEのバージョン4.0「TROPE HACKS」シリーズ第二弾を発表。 大阪を拠点にグラフィック、空間、展覧会や企画開発などを通して、新しい体験をつくりだすことを目指すUMA / design farm。 岐阜にアトリエを構え、森と人とを繋ぐ活動をしている木工家、川合優。 それぞれと共同制作を行った2アイテムの受注受付を、2022年8月10日(水)より始めます。
TROPEはあらかじめ決められた用途や役割を与えられていない、使い手の想像力を伴うことで機能を見出すオリジナルプロダクトです。物や情報があふれる今の時代に必要なものは何か?を考え2011年から作り始めました。
2018年からは建築家、哲学者、木工家など異なる領域で活躍している方々とTROPEの概念を再構築しながら、展覧会やワークショップを経て実験と検証を繰り返しています。
これまでのプロダクトに大切だとされる機能ではなく、アイディアを引き出す知恵、サバイブのための道具づくりを目指し、誤解を恐れずに言えば“不便な道具”を作るということを考えプロダクトを生み出しています。
新たに生み出された「TROPE4.0」の使い手となり、日々の生活にアイデアが溢れることを願っています。
T4-4 「MASK」UMA / design farm
ちょっと不思議な、なんの変哲もない板をつくりました。これは、毎日の風景を小さく 切り取って舞台大道具のように新しい世界のドアになってくれる生活の小道具です。
T4-5 「土に還る」川合 優
土に還る祈りの形
木工の大きな可能性の一つとして「土に還る」という性質があります。
時間の経過とともに形が崩れ、やがて土へと還っていく。そのようなものを作りたいと考えました。祈るという行為や対象の形状について考察し、人の思いが込められることで完成するもの、を考え始めています。手にとっていただき、自然と対峙するきっかけに なることを願っています。
撮影:木村華子
「TROPE 4.0-TROPE HACKS exhibition」
場所| graf porch(大阪市北区中之島4-1-9 graf studio 2F)
問合せ| 06-6459-2082(担当:猪子)