大阪市谷町四丁目にある山本能楽堂が6月に創設90周年を迎えました。2006年には登録有形文化財に指定され、2012年からは文化庁・重要建造物等公開活用事業のモデルとして3年間にも及ぶ大規模改修が行われてきました。grafではその改修における監修・設計業務をはじめ、イベントやワークショップの企画運営から90周年記念特別能楽公演で配布した記念品のロゴ制作などを担当させていただきました。
改修時からの一貫したコンセプトは「開かれた能楽堂」。あえて余白を残した改修を行うことで、関わりを築きながら新たな可能性を見いだせるような場を計画。かつての「紳士の社交場」としての機能を再生し、多くの人が行き交う「芸術創造の場」になってほしいという願いが込められています。今では能楽公演を行うだけでなく、子どもたちや他分野とのコラボレーション、海外公演など新たな試みにも精力的に取り組んでいます。grafは山本能楽堂のさらなる発展に向けて、今年度も新たな取り組みを企画しています。どうぞご期待ください。
山本能楽堂公式HP