滋賀県 甲賀市 「エリアリノベーションプロジェクトWS」

国内有数のやきもの産地である滋賀県甲賀市の信楽地域は、観光エリアであると同時に窯元等にとっての創作の場であり、地域住民の居住地である自然豊かなまちです。

しかしながらコロナ禍の影響による観光客の減少や、日本人のライフスタイルの変化や代替商品の開発、輸入品の増加等を背景に窯元の廃業が進み、伝統ある地域産業「信楽焼」の産地の再生・活性化が急務とされています。

以上のことから、甲賀市では、信楽地域の窯元が集積する対象エリアにおいて、空き家となった元窯元の施設群を本市が取得・リノベーションし公共施設にすることで新たな観光交流拠点として活用するとともに、廃業又は空き家、空き工場になっている複数の窯元の施設や商店街の空き店舗等を陶芸作家やシェフ、アーティスト等のクリエイターが創作・滞在拠点としつつ飲食・物販等の観光事業に取り組む拠点として活用し、これらを一体的な官民連携事業として取り組むことで、対象エリア全域の面的な観光まちづくり事業を推進するプロジェクトが立ち上がりました。

上記事業を推進するにあたり、観光地と居住エリアの棲み分け・共存を図るとともに、地域一体となった観光サービスの高付加価値化を実現するために必要な調査・検討を実施する一環として、地域の事業者や住民、中高生、市役所職員、区長・市長とともに信楽地域の面的なまちづくりに関する住民ワークショップを3回に分け実施し、地域の課題の抽出やビジョンの策定等を行いました。

これからも甲賀市と信楽地域の新しい豊かさを実現するために、さまざまな活動を行なっていきます。