滋賀県甲賀市では大阪・関西万博が行われる2025年に、「甲賀市の生きる姿そのものが表現である」と捉え、窯業をはじめとする産業、農業、市民の暮らし、自然環境などあらゆる生活の営みを表現する市民が主役のイベント「(仮称)甲賀市表現祭 2025 -KOKA LIFE ART FESTIVAL 2025 -」の開催が計画されています。
イベント開催を通して、あらゆる市民が表現者となれる「新しい豊かさ」につながる文化を根付かせ、市が掲げるビジョン「表現のまち・甲賀市」を実現するため、段階的に様々な施策を実施し、甲賀市の魅力や表現祭について発信していく業務をgrafで担当しています。
初年度である2023年は甲賀市の「食」をテーマに掲げ、甲賀市で生産されている農作物や食に関わるものづくり(日本酒やお茶などの地域産品)に焦点を当てたイベントを展開。甲賀市の「食」の背景をリサーチするサイクリングツアーと、地域の食材や旬の食材を大切に活動している料理人を招き、甲賀市の食材を地元産業である信楽焼の器でいただくアウトドアダイニングイベントを開催し、参加者が甲賀市の自然や風景を体験しながら甲賀市ならではの「食」を感じられるイベントを行いました。
甲賀市の魅力を継続的に発信するプロジェクトとして、2025年の甲賀市表現祭に向け、これからも様々な施策を展開していきます。
甲賀市 食の表現祭 - KOKA FOOD MEET-UP –
トラベル・ライフスタイル誌「PAPERSKY」が行なう、日本の魅力を再発見することをテーマにしたプロジェクト「Tour de Nippon」とともに、自転車で土地の空気を感じながら地域の食や文化と出会い、味わうイベントを2日間にわたり開催。一面に広がるお茶畑を走り抜け、甲賀市の田園風景や歴史ある街並みをめぐり、まちに暮らす人々や生産者と対話することで、参加者の皆さんとともに甲賀市の魅力を再発見する機会としました。
DAY 1 土地のめぐみと出会うサイクリングツアー
古くからお茶の産地として知られる甲賀市。また、鈴鹿山脈から流れる豊かな伏流水と近江米からつくられる日本酒の醸造も盛んであり、滋賀県内でも有数の酒処としても知られています。イベントでは土山エリアに広がる茶畑や酒蔵、地域の食材を大切にしているカフェなどを訪れ、自然豊かな甲賀市の食を体験しました。
立ち寄りポイント
甲賀流忍術屋敷
マンマ・ミーア!
田中酒造
頓宮大茶園
水口かんぴょう農家
DAY 2 土地のめぐみを味わうサイクリングツアー&ダイニングイベント
日本六古窯の一つとして知られる信楽にて、豊かな自然を楽しむ里山サイクリングツアーを開催。旅の最後には、滋賀を拠点に地域の食材を使った料理を自身で作陶した器で提供する料理人ダレン・ダモンテ氏と茶人・ティーコーディネーター川西まり氏による、甲賀市の食材を使った食事とお茶のペアリングを体験できるダイニングイベントを行いました。会場は再生・保存されている信楽焼の登り窯。土地性を感じながら地域の食を楽しめるようなイベントとしました。
立ち寄りポイント
・NOTA_SHOP
・明山窯
また、リサーチで出会った滋賀県甲賀市の美しい自然や町並みを巡りながら、まちに根付いた文化やその歴史に触れるイメージ映像も制作しました。継続的に甲賀市の魅力を伝えるコンテンツとして広く発信していきます。
Team
クリエイティブディレクション | 服部滋樹(graf)
プランニング・ディレクション | 村川晃一郎(graf)、米山菜乃花(graf)
会場構成 | 黒越啓太(graf)
デザイン | タナカタツヤ、吉田瑞紀(graf)
企画協力 | PAPERSKY
映像制作 | Yu Nakajima
記録写真 | Neki inc
料理協力 | Darren Damonte、川西まり、魚仙
会場協力 | Ogama
主催 | 甲賀市